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あなたのすぐそばにある「見えない紛争」
戦争や革命といった歴史的な争いは、遠い過去の出来事のように思えるかもしれません。しかし、その多くが「支配する側とされる側」の力の不均衡から生じてきたという本質は、現代社会でも全く変わっていません。
今の日本でも、会社と従業員、事務所とタレント、制作会社とフリーランス…
その関係の中には、声をあげづらい労働環境や、一方的な契約関係、見えにくいハラスメントや報酬未払いなど、”見えない戦争”が数多く存在しています。
とりわけ、個人事業主やフリーランス、芸能・出版・ITなどの「非典型的な働き方」を選ぶ人々にとっては、法制度のグレーゾーンに置かれ、助けを求める場所がないまま問題を抱え込むケースが後を絶ちません。
「労働三権」はすべての労働者のためにある
日本国憲法第28条で保障されている「労働三権」(団結権・団体交渉権・団体行動権)は、会社員だけでなく、フリーランスや非正規雇用者など、すべての労働者のために存在する権利です。
しかし実際には、「個人だから無理」「契約だからしょうがない」と、泣き寝入りすることが前提となっている現実があります。
こうした空気の中で、問題を声にすることすらタブーとされ、精神的に追い詰められていく人が後を絶ちません。
労働組合のイメージをアップデートする
従来の労働組合には、「時代遅れ」「企業への対立姿勢ばかりが強い」「組合費が不透明」といった、ネガティブなイメージが根強く残っています。
その結果、本来の目的であるはずの「労働者の保護」「交渉による解決」が、機能しなくなっている場面が少なくありません。
だからこそ、今こそ新しい形のユニオンが必要だと、私たちは考えました。
夜に目覚め、静かに見守る存在として ― フクロウユニオン誕生
私たち「フクロウユニオン」は、夜行性のフクロウのように、誰にも気づかれずに苦しんでいる声を見逃さない存在でありたいと考えています。
また、ハラスメントや報酬未払いといったフリーランス特有の労働トラブルにも対応し、業界特性に即した柔軟なアプローチで問題を可視化・交渉・解決へと導いています。
私たちが目指す未来
フクロウユニオンは、単なる労働トラブルの解決屋ではありません。
私たちが目指すのは、働くすべての人が「自分の声を持ち、安心して働ける社会」の実現です。
そのために私たちは、
- 法制度の壁に挑み、声を可視化する仕組みづくり
- フリーランスやクリエイターに特化した相談体制の整備
- 企業側のリテラシー向上を目的とした啓発活動
- 労働問題をエンタメ・教育・SNSを通じて伝える発信力
など、労働組合の枠を超えた多角的な活動に取り組んでいます。
私たちは、”戦う”のではなく、”支える”ことで社会を変えていきます。
あなたの静かなSOSに、真っ先に気づく存在でありたい。
その想いを胸に、ここにフクロウユニオンを設立いたしました。